これは、自分の個人的な経験に基づき理解しているアカウントの話です。個人向けのローカルアカウントと Microsoft アカウントの話で、組織向けのドメイン ID と Entra ID とは少し違いがあります。
PC のアカウントは、その PC 内でのみ有効な SID(セキュリティ識別子)で、PC 内部では管理されています。セキュリティ上、他の PC に同じ SID があると問題になるので、確率的に実用上ユニークとなるように、大きな文字数で SID が作成されます。大きな文字数の SID を UI(ユーザーインターフェース)に使用するのは無理なので、SID をローカルアカウント名や Microsoft アカウント名に紐付けて、アカウント名として UI で使用します。
クラウド(サーバー)上の Microsoft アカウントも、SID と同様な一意の ID で内部的には管理されています。こちらはサーバー上で一元管理されているので、SID に比べれば少ない文字数で、Microsoft のシステム上でユニークにできます。それでも覚えにくいので、メールアドレスをアカウント名として UI で利用しています。
アカウントの作成・紐付け時にはメールアドレスの Microsoft アカウント名(正式名称はアカウントエイリアス?)が使用されます。しかし、紐付けされた後では、PC とクラウドの同期等の内部処理には一意の ID が使用されます。そのため、クラウド上でアカウント名を変更しても、PC のアカウント名も仕様上は問題なく同期されて変更されるはずとなっています。また、クラウド上のアカウントが削除されたりして使用できなくなると、同期して PC のアカウントも使用できなくなります。なお、PC 上では削除はされません。
他社のメールアドレスを Microsoft アカウント名にした場合、Microsoft はそのメールアドレスを使用してのメールの送受信は基本的に行ないません。作成時の本人確認時にだけ使用し、それ以後は、本人確認(セキュリティ)の連絡先を使用します。そのため、アカウント名のメールアドレスが使用できなくなっても、基本的に問題は発生しないシステムになっています。もっとも、他社のメールアドレスだと、自動的に連絡先にも登録されるため、他に連絡先が登録されていない場合は追加の登録が必要です。
このような仕組みのため、『迷惑メールが増加した』なら、Microsoft 関連としてはアカウントの連絡先だけを変更すれば OK です。使用しないアドレスがアカウント名になっているのが気分が良くないなら、アカウント名も変更できます。Microsoft アカウント自体を削除する必要はありませんでした。また、もし削除するなら、PC の Microsoft アカウントをローカルアカウントに変更してから削除すべきでした。OneDrive とか、Office のライセンスの問題もあるので、削除は注意が必要ですので、推奨できませんけど。
個人的には他社メールアドレスを Microsoft アカウントにすることにあまり問題を感じていません。ただし、間違った管理をした時に、容易に被害が大きくなる傾向が、他社アドレスの方がありそうとは感じています。その辺りが、『百害あって一利なし』なんて言われる原因でしょうか? 自分は Win10 の登場初期から、他社メールアドレスの Microsoft アカウントをメインのアカウントとして使用していて、何の問題もありません。